投資女子は孤独死が怖い

元営業OL。新米ママに戸惑うクソ女の独り言。

旦那との出会いと始まりの話②

そんなこんなで仕事にも慣れ始め

何故か、社内改善案プロジェクトチームにアサインされた。

 

そのプロジェクトチームには

現旦那の彼もアサインされていて、週1でMTが行われてた。

 

そのMT中に、ちょっとした事件が起きた。

 

 

 

 

彼の体調が急変し

意見交換の中、顔色が青ざめその場で吐いたのだ。

 

 

そもそもで、通常業務が忙しい時期で休みなく働いていたので普通に体調を崩したのだろう。

 

そのMTは、その場でお開きとなり彼は帰宅を命じられた。

 

 

 

まぁ、忙しかったしなー

強制にはなるけど、休むキッカケになってよかったのでは

 

と思いつつ、業務に戻り仕事をしていたのだが

1つ、とても気に掛かった事があった。

 

 

 

 

あの汚部屋で、はたしてちゃんと休めるのだろうか?

逆に余計に具合悪くなりそうなんだけども。。

 

 

 

余計なお世話かなとも思ったが

少し心配だったので、彼に連絡をした。

 

 

「仕事終わったら、救援物資届けに行こうか?」

 

「え、マジで?それは嬉しい」

 

「じゃあ、適当に買い物して向かいますね。

欲しいものあったら教えてね。」

 

「タバコが欲しいです」

 

 

 

こんちくしょうと思いつつ、仕事を終わらせ

掃除道具と救援物資を100均で購入し、彼の家に向かった。

 

 

「あ、鍵空いてるので勝手に入ってきて大丈夫だよ」

 

 

言われた通りに勝手玄関のドアを開けると

 

そこには、パンツ1枚だけ身にまとった男性2人がゲームで対戦をしている光景が広がっていた。

 

 

 

「…………」

 

「あ…」

 

パタン

 

彼がなんか言ってたが気にも止めずに、そのまま開けたドアを閉めた。

 

「ごめん、ごめん!

もっと遅いかと思った!」

 

彼が慌ててスウェットを履きながら出てきた。

 

 

「…元気そうで何よりです。」

 

「早退して寝てたからだいぶよくなったよー。

さっき、同居人帰ってきたから起きてゲームしてた。

 

あ、こいつ同居人ね!」

 

 

前回、来た時に

「ここは開けないで」と言われていた部屋があったのだが

 

どうやら、男2人でルームシェアをしていたらしい。

 

 

そして、2人共「掃除」という概念は何処かに捨ててきた人種っぽい。

 

 

同居人と挨拶を済ませ、キリのいい所まで遊んだあと同居人は自分の部屋へと帰って行った。

 

 

 

「じゃあ、元気そうなので掃除しますか」

 

 

「え、ゲームしないの?」

 

「バカなの?」

 

という事で、部屋の大掃除を始めた。

 

 

 

 

 

6畳の部屋で、掃除にかかった時間は

3時間、買ってきた70lのゴミ袋は6袋を消費した。

 

 

 

「おぉー、すごい

この部屋で床が見えたのは、何ヶ月ぶりだろう。

心無しか空気もいい気がする。

ありがとう!」

 

 

「換気もしたからねー。

今後はちゃんと掃除しようね。」

 

 

「…頑張ります。」

 

 

 

 

 

 

 

その日、彼から付き合って欲しいとの申し出があった。

 

 

ただ、彼に事前にも言っていたが

 

 

当時の私は誰とも「付き合う」というスタンスは取っていなかった。

 

 

婚期が迫って迷走している三十路には

「付き合う」という事は、重荷にしかならないと思っていたせいだ。

 

 

今まで、婚活で出会った

「付き合ってもいいな」「結婚してもいいな」と思っていた人は数人いた。

 

ただ、「決め手」が見つけられずにいた。

 

 

 

果たして

 

自分は結婚したいのだろうか

 

正直事実婚でもいいのではないか

 

でも、子供は1人は欲しい

 

しかし、子供を持つ覚悟は本当に自分にあるのだろうか

 

遊んでいたいわけでは無い

ただ、付き合っても1〜2年で別れれば

時間はどんどん無くなる

 

ダラダラと付き合って、この人と結婚するしかないとの状態になるのも嫌だ

 

 

 

完璧に思考は迷走し、仕事に逃げていた時期だった。

 

クソみたいな職場だったが

業種的に、自身のキャリアアップに繋がる職場だったのも大きい。

 

大体の社員は

1〜2年働いた後に転職・自身で起業するような職場だった。

 

なので、私も1年間は経験を積んで人脈を作り

他社に転職しようと考えていた。

 

 

 

そして、その結果

友達以上、恋人未満の関係の人が何人かいたのだ。

 

 

別に彼が嫌なわけでも無い

人間的には好きなタイプだ

 

ただ、同僚であった為

男性としての意識はしていなかった

 

 

 

 

 

それを全て正直に伝えた上

 

「他にもいて、その人達を切る気は現在無いけども

それでも構わないと言ってくれるならいいよ。

 

もちろん、僕を縛る事も私はしない。」

 

 

それが私の返事だった。

 

 

彼は、迷う事無く

その申し出を受け入れた。

 

「土台に上がれるだけで

今は満足だからそれで構わないよ。」

 

 

 

正直な話、打算な考えがあったのも確かだった。

 

当時、私は職場から家まで1時間半をかけて通勤していた。

 

残業や接待などで仕事終わりが24時を越える事もあったので

仕事の理解があり、気軽に泊まりに行ける場所を求めいたのもあった。

 

 

 

 

後に、この選択を後悔する事になるのだけど

 

それの話はまた次回にて。